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タスク(Tusk)は1979年にフリートウッド・マックが発表した2枚組アルバムである。 ==解説== リンジー・バッキンガムは前作『噂』の成功以来、パンク・ロックやニュー・ウェイヴ等の実験的音楽への傾倒が激しくなっていき、その勢いを受けて次作の制作に取りかかりだした。そうして制作されたアルバムにはバッキンガムの影響力が強く出ている。アルバムにバッキンガムが9曲、クリスティンが6曲、スティーヴィーが5曲を提供していること、そしてバッキンガムの提供した9曲の録音時間よりもスティーヴィーの提供した5曲の方が録音時間が長かったことからも見て取れる。〔ライナーノーツにバンドからリンジー・バッキンガムへの感謝の言葉を述べられているほどの貢献ぶりだった。〕バッキンガムの実験的な曲が一般に受け入れられなかった事と、2枚組アルバムで値段が高かった事による消費者の抵抗感によりタスクは前作『噂』並みの成功は収められなかった。が、それでもアメリカ国内でダブル・プラチナム(200万枚)の売り上げを達成した。 南カリフォルニア大学のマーチングバンド、Spirit of Troyを起用したタイトル曲「タスク」は、アメリカでもイギリスでもトップ10に入ったことでヒットしたと証明された。この曲のプロモーション・フィルムはオーストラリア放送協会のテレビ放送で空いた時間の埋め合わせとして1980年代に良く流されていた。(シングルは国際チャートの中でオーストラリアでの順位が一番高く、シングルチャートで3位だった。) このアルバムはデジタルミキシングを利用した最初期のものの1つである。アルバムジャケットは犬のポラロイド写真という素っ気ない物である。 プロジェクトはレコード会社の上層部を神経質にさせた。制作費が100万ドルかかっただけでなく、レーベルは噂並みの大きな成功を期待していたからだ。豪華にパッケージングされたアルバムは1979年12月10日にイギリスのチャートで1位を獲得したが、アメリカでは最高4位止まりだった。ワーナー・ブラザーズ・レコードはレコードがバッキンガムによって「オーバープロデュース」され、それが商業性を失わせたとみなした。しかし、フリートウッド自身は問題はアメリカの主要なラジオ放送局がアルバム発売前に20曲全部を放送していて、テープに録音することを許してしまい、手助けにならなかったことだと述べている。 リンジー・バッキンガムとスティーヴィー・ニックスが加入して3枚目のアルバムということで、『タスク』は5人のメンバーの個性が最も表に出ている。全体で一緒に仕事をしたが、それでも自分たちのために1人1人に広い空間が与えられていた。全員が自分の音楽の興味を個人的に深く探求する時間と場所の余裕があった。フリートウッドの主張によれば、1つのバンドに創造性を持つメンバーが多数在籍しているがためのフラストレーションをはき出すためにこのアルバムは2枚組になるべくしてなったのだという。〔彼はこのアルバムをフリートウッド・マックの中で最も大事なアルバムだとしている。〕 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「牙 (タスク)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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